神経系の講義資料

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

小児PTのメモ

小児、神経、理学療法に関するノート

立位のためのNovel Modified Ride-On Carでにおける活動

 

Samuel W Logan, Michele A Lobo, Heather A Feldner, Melynda Schreiber, Megan MacDonald, Haylee N Winden, Tracy Stoner, James Cole Galloway
Power-Up: Exploration and Play in a Novel Modified Ride-On Car for Standing
Pediatric Physical Therapy 2017, 29 (1): 30-37

f:id:yoshida931:20170310101413p:plain 

fisher-price power wheels http://www.toysrus.com (トイザラス)

 

注)必ず原文をお読みください
この研究の目的は、身体活動と遊びに関して、健常未就学児童と1名の身体に障害をもつ児童で比較することです.未就学児童が対象.健常男児42名と障害をもつ男児1名.未就学児童の様子はビデオにて録画された.合計で教室内1637分間、体育館393分間、運動場545分間.身体に障害をもつこども (ChildA) は、ChildAは、効率的に素早く床上を動き、上下肢の交互運動もみられた.教室内では主にクラッチを使用して歩き、必要に応じて四つ這いで移動している.ChildAはfisher-price power wheelsを改良した乗りも物を(Modified Ride-On Car、以下CAR)を使用した.
体育館でのChildAは、クラッチ使用よりもCAR使用のときが1人遊びよりParallel playが多かった.運動場ではクラッチ使用しているときは座っていることがよい多くなり、走ることはより少なくなった.またクラッチ使用よりもCAR使用のときが、友達と遊ぶことが増え、先生の介入はより少なくなった.

 

(結果は必ず原文の図表を参照ください)
Table1 観察されて身体活動時間の割合.健常児群、クラッチ使用、CAR使用.
Fig3 教室、体育館、グランドで観察されたそれぞれの活動の平均時間.アスタリスクは子どもAと就学前児童とを比較して、標準偏差以上または以下の違いがあった場合.CAR使用中は身体活動としてカウントしていない.
Fig4 教室、体育館、グランドで観察された遊び方に関する平均時間の割合. アスタリスクは子どもAと就学前児童とを比較して、標準偏差以上または以下の違いがあった場合.+記号はクラッチ使用とCAR使用で10%以上差があった場合.CARは教室内では使用できなかった.

 

参考(平行遊び - Wikipedia
子供が自由に遊んでいる場面での子ども同士の社会的相互交渉を6つの分類
1) 何もしない行動(Unoccupied behavior)
2) 1人遊び(Solitary play) 
3) 傍観的行動(Onlooker behavior)
4) 平行遊び(Parallel play)
5) 連合遊び(Associative play) 
6) 協同あるいは組織的遊び(Cooperative or Organized supplementary play)

GMFCSレベルにおける運動能力と活動の関連性について

Pei-Chi Ho, Chia-Hsieh Chang, Mats Granlund, Ai-Wen Hwang

DOWNLOAD: THE RELATIONSHIPS BETWEEN CAPACITY AND PERFORMANCE IN YOUTHS WITH CEREBRAL PALSY DIFFER FOR GMFCS LEVELS.

Pediatr Phys Ther 2017 Jan;29(1):23-29

 

 

運動能力と活動に関する関連性を1年の間隔(time1、time2)をあけて調査した.対象は脳性麻痺92名であった.GMFM-66とASKp中国版(ASKp-C)が使用された.点数の変化と、運動と活動の関連性についてそれぞれのGMFCSSレベルで検証した.GMFMスコアはレベル4、5で調査機関を通して減少したが、レベル1のASKp-Cは増大した.レベル1,3または4,5における運動能力と活動の関連はで相関があった.最も高い相関を示したのはレベル4-5であった.運動能力と動作能力の長期的な変化や関連性はGMFCSレベル間で異なっている.レベル4-5において活動の経験を強化する必要がある.

GMCS、GMFMは理学療法士により検査された.ASKp-Cは両親または介助者からの問診で調査した.

 

 

原文を確認

Fig3:運動能力と活動の散布図 

GMFM66(time1)の得点とASKp-C(time2)の関連

ASKp-C(time1)の得点とGMFM66(time2)の関連

脳性麻痺児に実施されている身体活動観察に関する臨床試験計画書の展開

Nicholson K, Weaver A, George A, Hulbert R, Church C, Lennon N.

Developing a Clinical Protocol for Habitual Physical Activity Monitoring in Youth With Cerebral Palsy.

Pediatr Phys Ther. 2017 Jan;29(1):2-7.

 

f:id:yoshida931:20170228140941p:plain

https://modushealth.com/

 

目的)ステップウォッチ(SW)は脳性麻痺児の身体活動を観察するために用いられてきましたが、標準化された手順はない. この研究の目的はSW使用の標準化した手順を作成することである.

方法)8~14日間のステップウォッチを記録した患児を分析した.スピアマン=ブラウンの公式 にしたがってその日の身体活動の最小値を決定した.平日と週末を比較して、10秒と60秒間隔で収集され分析した.

結果)98名の脳性麻痺児の身体活動データを収集した.信頼できる身体活動の表出は3日であった.終末よりも学校がある日の方がより歩数が多かった.収集した間隔には差はなかった.

結果)7日間の10秒間データ収集が望まれます.少なくとも3日間のデータ解析が必要になります.平日と週末の記載は必要です.

 

 

データは2週間さかのぼって収集された.術前、術後の歩行分析として収集されたデータを使用した.SWは1側の下肢に装着したので結果変数は歩数ではなく重複歩数とした.SWのセッティングは、それぞれの対象児の歩行パターンによって標準化され、テスト歩行100歩から正確性を検査した.重複歩の正確性は調査者が検査した.SWによって測定された重複歩数が記録された.家族は子どもの生活状況(一般的な活動、病気、特別な出来事など)を記録した.また家族にはEメールにて記録を忘れないように依頼が送られた.

スピアマン=ブラウンの公式を利用して、対象児の日常の身体活動を示すのに必要な最小日数を算出した.2台のSWを両足首に装着し、左足首は10秒間隔、右足首は60秒間隔で記録した.

 持続時間解析71名、平日と週末の解析81名、インターバル解析10名とした(原文Table1参照).持続時間解析(71名)よりGMFCSレベルに応じた必要最低日数を算出した.116個のデータ(81名)について平日と週末を比較した結果、GMFCS1,2,3の対象児は週末の活動が有意に多かった(原文Table2,Fig1参照).56日間(10名)の10秒間隔と60秒間隔には有意差はなかった.

 

スピアマン=ブラウンの公式

折半法による相関係数の算出方法.実験を一回行い、その結果を2つに折半して相関を確認します.ρ=2r/(1+r). 

 

 

必ず原文をご確認ください

お願い

論文に関しては簡単な紹介のみです.

ほとんどメモレベルで記載しております.

日本語タイトルは原文タイトルと必ずしも一致しておりません.

したがいまして詳細は必ず原文をお確かめください.

宜しくお願いいたします.

広告を非表示にする

DMDの新たな効果判定としての6分間歩行

McDonald CM, Henricson EK ,et al; The 6-minute walk test as a new outcome measure in Duchenne muscular dystrophy. Muscle Nerve 41(4),2010,500-510

 

対象群はDMD患児、年齢中央値8歳[5-12]、対照群は健常児、年齢中央値8歳[5-12]とした.6分間歩行を測定し、1分間毎に時間を測定した.右足部外側に歩数計測計を装着した.1分毎に現在の時間と残りの時間を被験者に知らせた.その知らせがあるたびに、その場所にマーカーを設置した.途中立ち止まることや、休憩することは許可した.また転倒した場合もストップウォッチを止めることなく、転倒した時間を記録し場所もマークした.そして怪我ないことを確認して立ち上がりを介助した.実験終了後はすぐに椅子に座らせ、心拍と血圧を測定し、歩数測定器を取り外した.6分間歩行試験の信頼性を検証するために対象群に対して2回評価を実施した(再テスト).1回目の測定の1週間後に2回目の測定を行った.

1回目と2回目に高い相関(r=0.91,ICC[2,1]=0.91)を認めた.Bland Altmanのグラフでは系統誤差が小さいことが確認できた.6分歩行距離、重複歩長、ケイデンス、年齢、身長との関連性はグラフ化して結果を述べている.

 

 

必ず原文をご確認ください

 

音の間隔を利用したDMD児の6分間歩行評価

Hitomi Nishizawa, Hirokazu Genno, et al: Periodic sound-based 6-minute walk test for patients with Duchenne muscular dystrophy :a preliminary study. J Phys Ther Sci 27(11),2015,3473–3479.

 

 

注)メトロノームの音の間隔(周波数)を「音間隔」とします.
この研究の目的は、従来の6分間歩行より正確に耐久性を検査できる指標を探すことです.特に6分間歩行時に流れる定期的な音を基盤に実験した.被験者には最初に、長めの音間隔に合わせて1分間歩行させて、その距離を測定します.音間隔を徐々に短くしていき、それぞれの音間隔で被験者は歩かせます.最適な音間隔は最長歩行距離を示した音間隔とした.決定には最短距離の音間隔も参考にした.この研究はその音間隔に関する歩行期のDMD児と対照群との比較実験である。その結果、DMD児と対照群において従来の方法よりも最適音間隔での6分間歩行距離が拡大した.

健常成人20名、DMD児6名を対象とした.健常成人群の最初の歩行は100歩/分の音間隔で実施した.1分間の歩数が120、 130と徐々に上げていき最大180となるように音間隔を短くした.DMD群の最初歩行は60歩/分で、1分間の歩数が10ずつ増加するように音間隔を短くした.テスト間の休憩時間は1分間とした.最長距離となった音間隔を最適音間隔とした.健常成人群はランダムに2グループに分けた(それぞれのグループをA、Bとして、DMD群をDとする).A、B、Dで比較実験を行った.実験は2パターンで実施された.従来の6分間歩行テスト→最適音間隔試験→最適音間隔での6分間歩行、最適音間隔試験→最適音間隔での6分間歩行→従来の6分間歩行テスト.D群の最適音間隔での歩行距離、1分間の歩数は従来の6分間歩行と比較して拡大した.また健常成人での最適音間隔試験中の最適音間隔1分間の歩行距離は、最適音間隔での6分間歩行距離と相関を認めた.

 

追加)実験中の患者説明

最適音間隔試験中

まず可能な限りこの音に合わせて歩いてください.次に音の間隔は徐々に短くなっていきます.止まれの指示が入るまで同じように歩いて下さい.もし音に合わせることができなくなったら、歩幅は小さくしても構いません.

最適音間隔6分間歩行

 最も最適な音間隔で6分間歩き続けることを説明する.可能な限り遠くに歩くこと、また走ってはならないことを付け加えること.

 

 

 

必ず原文をご確認ください

 

 

 

DMD児のキャストの効果

Glanzman, Allan M, Flickinger, Jean M,et al; Serial Casting for the Management of Ankle Contracture in Duchenne Muscular Dystrophy,Pediatr Phys Ther23(3), 2011, 275–279

 

カルテ調査によるキャスト装着の効果判定.対象は9名のDMD、平均年齢8.9(±2.1).開始時の背屈角度(右左)は-6.2°、-5.2°であった。終了時には右左で膝伸展位12°、11.6°、膝屈曲位7.7°、8.7°改善した.10走行、階段、立ち上がりに変化はなかった.可動域改善と年齢には強い負の相関を認めた.3人には遅れて足部の痛みを訴え、一人には発赤がみられた.固定期間にかかわらず、機能面の低下は認めなかった.
この論文の基盤になっているものは、動物実験において10日間の筋伸張位での固定でサルコメアが有意に増加することにある.また脳性麻痺シャルコーマリートゥース病に対するキャストの効果などの先行研究が紹介されている.
9名のDMD児のカルテ記録を調査した.キャストは1週間毎に角度を大きくするために着け変えられた.装着中も歩行は可能であった.
評価項目は時間(背臥位からの立ち上がり、10m歩行または走行、4段登り)、ROM(背屈角度)とした.評価介入はキャスト開始前、それぞれのキャストを外した後であった.
詳細は本文の表に記載あり.可動域は改善した.
前後差の平均値と標準偏差から95CIを算出
膝伸展足関節背屈右[7.8,16.2],左[6.8-16.8]、膝関節屈曲足関節背屈右[-0.1,15.2],左[2.6,14.7]

 

 

 

必ず原文をご確認ください

広告を非表示にする