■
Gibson DA, Wilkins KE: The management of spinal deformities in Duchenne muscular dystrophy. A new concept of spinal bracing, Clin Orthop Relat Res, May (108), 41-51, 1975
筋力グレート(臥位姿勢での検査)
4:適切な動きで検査台から完全に体を上げることができる。
3:適切な動きで身体のどの部分でも上げることができる。
2:体幹または胸郭の動きにともなう筋収縮の確認可能。身体を上げることができない。
1:筋収縮の触診は可能だか、体幹または胸郭の動きは見られない
0:筋収縮の触診困難
グループ1:変形なし
装具を使用して歩いているか、最近車いすを使用するようになった群。筋力グレート2または3の比較的に若い群。
グループ2:後弯
傍脊柱筋群の筋力はグループ1よりも低い。主な脊柱の変形は後弯。35度未満の側弯のあるケースもある。
グループ3:後弯と側弯
著明な骨盤後傾を伴う後弯、35度以上の側弯、骨盤の傾斜を全ケースに認めた。
グループ4:重度の側弯(後弯はなし)
もっとも重度な側弯を認める(原文には写真ありFig2)。側弯は35度以上、100度にを超えるケースもある。多くのケースが回旋を伴うが、回旋のないケースもあった。
グループ5:引き延ばされた脊柱
最も年齢の高い群の脊柱はまっすぐで過剰に伸展している(原文には写真、図ありFig3)。側弯、骨盤の傾斜は小さく、骨盤の前傾は正常か前傾位である。
2通りの変形の発生機序(原文Fig4 )
パターンA:グループ1→グループ2→グループ3→グループ4
パターンB:グループ1→グループ5
理由はよく分からないのですが、後弯が発生するよりも早く車いす上で脊柱が前弯した姿勢をとるようになったのばパターンBです。全ての患者の変形過程を考える場合には、このパターンBとなることが目標です。そのためには早期からの車いすが必須になった時点から姿勢ケアが重要になります。そのためには手術、体幹装具、上肢での体幹の支持、車いすの改良などが必要になります。
必ず原文をご確認ください