神経系の講義資料

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小児PTのメモ

小児、神経、理学療法に関するノート

脳性麻痺児の機能的遂行能力に関する筋力と持久力の混合型運動トレーニングの効果

Pediatr Phys Ther. 2017 Jan;29(1):39-46.

Effects of Combined Exercise Training on Functional Performance in Children With Cerebral Palsy: A Randomized-Controlled Study.
Peungsuwan P1, Parasin P, Siritaratiwat W, Prasertnu J, Yamauchi J.

 

この研究の目的は、脳性麻痺児の機能的遂行能力に関する筋力と持久力の混合型運動トレーニングの効果を調査することです.15名の脳性麻痺児を対象として、実験群(トレーニング群とする)と対照群に分類した.トレーニング群のプログラムは8週間実施され、週3回、1日に70分間の筋力強化と持久力強化を組み合わせたものであった.調査期間中、両群ともに通常の訓練は継続していた.8週間のトレーニング後、6分間歩行、30秒間立ち上がり、10m歩行、FRT(functional reach test)を評価した.ベースラインや対照群と比較して、トレーニング群の効果が認められた(本文のTABLE2).混合型運動トレーニングは歩行能力、機能的な下肢の筋力、バランス能力を改善した.

 

TABLE1:被験者データ

 

Fig1:ITT解析の研究計画
ITT解析(intention to treat)
意図した治療に基づく解析.症状の悪化等による被験者群からの脱落があればバイアスになってしまうので、脱落例などの不完全症例を解析対象から除外せず、割付時に割り付けた治療群に基づいて解析を行う.
引用)山本倫生, 森田智視;臨床研究のデザイン法,呼吸 34(5): 479-484, 2015.

 

Fig2:混合型運動トレーニングのイラスト

 

TABLE2:結果
評価項目は、歩行持久力(6分間歩行)、歩行速度(10m歩行)、下肢筋力(30秒間立ち上がり)、バランス(TUG、FRT)とした.ベースラインとの比較、対照群との比較を実施した.有意水準は0.5,0.1,0.01.平均値差、95%CIの記載あり.両群の比較ではベースランを共変量(共変数)とした共分散分析を実施.検定力0.8、α=0.05とした.